UCバークレー留学記

カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)での思考の記録。

進捗状況の可視化

いろいろなことをやっていると、自分が前に進んでいるのかどうかわからなくなる。誰に管理されているわけでもないので、自分で目標を立てて管理していかなければいけない。

うまくいっている時はよいけれど、うまくいかなくなっていくと、自分がどこにいくかわからないのは精神衛生上よろしくない。

高いレベルに置かれていると、自分ができないことに、常に意識がいってしまう。だから、自分のストックの確認がおろそかになる。戦略的になるためには、自分がどういう武器をすでに持っているかを正確に認識していることも必要だ。

なので、項目ごとに定期的な進捗状況の可視化をしていく。これはPh.Dプログラムのディレクターにも言われたこと。

具体的には、8つの項目について、学期ごとに具体的な目標を立て、それを振り返る。それによって進捗状況が可視化される。

基本的なことだが、こうしたこともルーチン化していく。

 

関係ないけど、このDaniel PinkのTed Talkはよかった。

モチベーションの科学について学んで使いこなす必要があるなと思う。

非定型な知的生産の動機付けに必要なのは以下の三つだと。

  1. Autonomy
  2. Mastery
  3. Purpose

 

youtu.be

思考と言葉の関係

自分にとって永遠のテーマになっているのが、日本語と英語の使い分け。

言葉には大きく三つ役割があると思っている。

  1. インプット(読む、聞く)
  2. アウトプット(書く、話す)
  3. 考える

インプットとアウトプットは、日本語でも英語でもそれなりにできるようになった。

でも、英語だけでやろうとすると、3の考えることがうまくいかない。

というか、英語で考えられない。

 

どういうことかというと、ものを書くときって、自分が何を書こうとしているかを100%わかっているわけではない。

日本語で書いていると、言葉が溢れるという感じを味わうことも多いと思う。書きながら、考えが整理されていく感じ。しかも高速で。

英語ではそれがない。だから、異様に遅い気がする。

日本語でものを書くのは相当早いほうだったんだけど、英語だと、亀のように遅い。これは、結局3の英語で考えるということができないからではないかと思い至った。

 

最近、論文やら雑誌への寄稿などで文章を書くことが多かったので、こんなことを考えた。

先送りの構造

やらなければいけないことを先送りをするのは、直面することが不安だから。

ただし、先送りしても、物事は一ミリも前に進まない。

物事を前にすすめるために一番大切なのは、かける時間を増やすこと。

だから、先送りの原因となる不安にどう対処するかが非常に大事。

 

不安は心の中においておくと膨らんでいく。

だからそれを一度外に出してやる。

具体的には、紙に書き出す。

そうすると、具体的に何をしないと行けないかを連想していける。

それも芋づる式に書き出していく。

次の具体的な行動まで落とし込んでいく。

 

そうして書き出してしまった具体的な「やるべきこと」は、それほど不安を呼び起こさない。

取り組むべき具体的な対象になっている。

あとは行動をマネジメントするだけだ。

 

不安のマネジメントと行動のマネジメントはつながっているが、別である。

そして、研究みたいな自律性の高い仕事の場合、この不安のマネジメント、先送りの防止が効いてくる。

 

通常の仕事はチームで行われ、仕事の割り振りや進捗管理をするマネージャーと、実際に手を動かすプレーヤーとは分離されていることが多い。

チームの人数は少なくとも2,3人、大きい場合には数十人になる。

自分はこのマネージャーの経験が長いので、全体管理や指示をすることが多かった。

研究の場合は、このマネージャーとプレーヤーの両方をやる必要がある。

これは思った以上に大変で、気持ちを切り替えていかないといけない。

特に、自分の指導教官は基本的に任せてくれるので、自分で進めていかないといけない。

ここがなかなかなれないところだ。

今取り組んでいることが正しいという実感は大事

裁量の大きい仕事をしていると、自分の時間のマネジメントが非常に重要になってくる。

無数にあるやるべきことの選択肢のなかから、自信を持って今これをやっているのが正しいことだという実感は、集中力に大きく影響する。

GTDやToDoの整理は、締め切りまでに終わらせることを目的とするだけではなく、この「今やっていることが正しい」という実感を持ち、集中力を高めるために行うのが本筋だと思う。

特に、プレッシャーが強い仕事は、自分のメンタルマネジメントを欠いては成果がでない。

自分の領域を定義する

自分が勝負していく領域を定義して宣言すること。

広げすぎるわけにもいかない。リソースには限りがある。

自分のこれまでの経験と、トレーニングと、実績と、社会のニーズと、目指すところの重なりを見ながら定義する。

そしてそれを深めていく。

一度定義すれば終わりというわけではない。戦略的な繰り返しが必要なプロセス。

しかし、定義をしないとはじまらない。だらだらと遅らせると深めていけない。

定義して、宣言したあとの深め方が一番大事だから。