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UCバークレー留学記

カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)での思考の記録。

新年を迎えて(2017年)

2015年はPh.D出願、合格、退職、渡米の年。

2016年は家族の合流、Qualifying Paper合格、コースワーク大詰め。

昨年も大きな変化があった。

妻と娘がバークレーに引っ越し、新しい環境でみんな本当によく頑張ってくれた。自分の選択に付き合わせてしまい、とても申し訳ない思いとともに、感謝の気持ちでいっぱいである。妻の理解と頑張りなしでは、こんな困難の多い選択はとてもできなかった。

学業の面では、実務から研究の世界に飛びこんで世界に四苦八苦していた最初の学期を経て、ようやくやるべきことが具体的に見えてきたように思う。今年は全ての科目でAを取り、1年目のQualifying Paperも合格し、一つ山を超えることができた。

博士課程に入ると授業の成績はもはや使い道はなくなる(誰も見ない)のだが、自分は他学部のPh.Dコースをとっているので、自分の理解度を客観的に測る指標が欲しい。好成績をとることで、多変量解析、計量経済学、因果推論等のメソッドに関しては一通り学び、理解が確認できた。

今年はメソッドの習得から次の段階に移行する年。自分の博士研究計画(Ph.D Prospectus)を完成させる。また、すでにいくつかの研究プロジェクトを進めているものの、それを完成させて少なくとも一本は投稿する年にしたい。

 

アメリカで公証人(notary)のお世話になる

日本の米国総領事館に書類を提出しないといけない用事があった。

その書類には自分のサインをしないといけなかったんだけど、そのサインが本人のものであることを証明するため、notaryの前でサインし、さらにそのnotaryのサインも合わせて提出しなければいけない、という説明書きがあった。

 

notary?

 

日本にはないシステムだが、州政府が公証人(notary)なる人たちを認可し、彼らが重要な公的書類の証明役をやるそうなのだ。日本だと実印みたいなものだろうか。

 

そんな人どこで探せばいいのよ、と思って人に聞いたら、いろいろなところにいるらしい。銀行や市役所に。

 

近くの銀行に駆け込むと、アポをとってからきてくれと言われる。そもそも、銀行に一人くらいしかいないので、その人が休暇を取っていたり、予定が埋まっていたりすることもある。自分は二、三の銀行でそう言われた。

事前に電話で、「notary serviceをしているか、アポを取りたい」と聞いておくと、スムーズにいく。

 

結局、4件目の銀行でようやく公証人のお世話になり、無事サインをすることができた。世の中にはいろんな仕組みがあるものである。何かのお役に立てば幸い。

 

Notary Public and Authentications | California Secretary of State

こういうサイトで、誰が公証人の資格を持っているかが調べられるんだけど、絶対に近くの銀行に電話して聞いた方が早い。近くの銀行には全員一人は資格者がいた。

 

 

殿(しんがり)を誰が務めるべきか

キャリア スキル 考えたこと

 

このツイートを書いた時に考えていたこと:

  • 日本の様々な問題は抜本的な解決をできる地点を越えているのではないか。となるとハードランディングが避けられないのだろう。
  • まずはそれを認めることが大事。そしてダメージを抑制する対策を打つべき。
  • その「殿(しんがり)」(敗戦処理・ダメージコントロール)を誰かが務めなければいけない。痛みを伴う膨大な利害調整が必要となる大変な仕事。
  • 当面、世の中の仕事の多くが殿の仕事になっていくかもしれない。
  • 殿の仕事は社会的に極めて重要だが、未来ある若手は、その殿を避け(距離を置き)、次の展開に向けた備えとして武器を磨いていくことに集中すべきではないか。
  • ダメージコントロールと新規弾込めは全く違う性質の仕事で、両方できるほど簡単じゃない。どちらかに特化する必要がある。その際の選択の一つ基準は、キャリアの残存年数ではないか。
  • 若手の責務は、新しいものを立ち上げていくことと、限定的に考えるべきではないか。
  • それが自分のためだけでなく、国のためにもなる。

 

 

UCバークレーの世帯寮、University Villageについて

UCバークレー 生活 渡米準備

私はUCバークレーの提供する世帯寮に住んでいます。

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正式名称はUniversity Villageです。ただ、バスの路線がUC Village行きとなっていて、みんなそれに乗るので、こちらではUC Villageと呼ぶ人も多いです。

公式ページ

University Village

前回の留学時も住んでいたので、トータルで3年間住んだ印象をご紹介します。

  • 利用者
    以前は大学に所属していれば誰でも入れたのですが、最近は民間アパートよりもビレッジの方が賃料がずいぶん安くなってしまったので、基本的には学生にのみ入居が認められています。
    入居に際しては、結婚証明書等が必要になります。小さなお子さんがいる学生が多い印象です。
  • 大学との距離
    ビレッジは大学から5キロほど離れています。自動車だと約20分、バスだと30から40分かかる距離です。 自分は自転車で通っていますが、大学は坂の上なので行きは約30分、帰りは20分くらいかかります。
  • 通学バス
    バークレーの周辺からサンフランシスコにかけて、ACトランジットというバスが走っています。サンフランシスコベイエリアは公共交通機関が意外としっかりしていて、車なしでもやっていけます。
    52番という路線がUCビレッジと大学キャンパスをつないでおり、通学時間帯には15分ごとに頻繁にバスがきます。だいたい時間どおりくるのですが、数十回に一回くらいは一本とばされたり、利用者が多すぎて停留所をスキップすることもあります。大事な用事があるときは余裕を持って使いましょう。
    キャンパスの周りは駐車場を見つけるのが結構大変で、自動車を持っていても通学はバスという人が多いです。 学生の場合、学生証にシールを貼ってもらう(一学期50ドルくらい)とACトランジットが乗り放題になるので、通学はもちろん、サンフランシスコへも毎日通えます。
  • スーパー
    ここ数年、数が増えた印象です。まず、徒歩圏内にTokyo Fish Marketという日系のスーパーマーケットと、ちょっとお高めのWhole Foodsがあります。これに加えて、ビレッジのお隣に大きなスーパーマーケットを建設中です。Tokyo Fish Marketが徒歩圏内にあるのは素晴らしく、だいたい何でも揃います。(毎日納豆を食べています)

http://www.tokyofish.net/

www.wholefoodsmarket.com

    この三つで十分なんでも揃うのですが、車を5〜10分ほど走らせると、Berkeley Bowl WestやMonterey Marketといった値段も手頃で品揃えの充実した地元スーパーや、ショッピングモールもあります。
  • 学校
    Albany市は公立小学校のレベルの高さで有名らしく、そのうちの一つ、Ocean View Elementaryがビレッジに隣接しています。このほか、Cornel Elementary、Marine Elementaryという小学校も車で5分ほどのところにあります。Ocean Viewはビレッジに隣接しているため、ビレッジの住民の子供達が多くを占め、とても多国籍だと聞いています。

Ocean View Elementary School

 

  • 治安
    基本的にはAlbany市はとても治安のいい町です。ただ、アメリカですので盗難などはやはりあります。夜は出歩かないのが基本です。

 

ビレッジの絵本の紹介。

youtu.be

大きな仕事を小分けする:博士論文執筆セミナー

UCバークレー キャリア スキル 考えたこと

全学の博士論文執筆セミナーに行ってきた。

参加者は自然科学系と人文・社会科学系のPh.Dの学生で、博士論文をどうやって書いていくかの戦略を90分で説明するというもの。

これが予想外によくて、ラップトップでとったノートが何ページにもなった。

 

口を酸っぱくして言われたのが、「戦略的であれ」ということ。

博士研究という巨大なプロジェクトをマネジメントするためには、

  1. その巨大なものにそのまま取り組むのではなく、
  2. 実行可能になるまで小分けする。
  3. それを(最初はとにかく何でもいいので)4年なり5年というタイムラインに並べる。それぞれの学期、月の実施事項を決める。
  4. 実行時には全体を忘れて、小分けしたものだけに集中する。
  5. そしてそのタイムラインの進捗を毎週、毎月、毎学期レビューする。

ということが必要だと。

小分けして、その小さい部分に全力投球する。それが終わったら全体との整合を取る。

そのズームインとズームアウトをスムーズにできるようにしたい。