UCバークレー留学記

カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)での思考の記録。

政策立案の8ステップ ステップ1:「勝利条件と結果検証」為末さんのブログより

私が政策立案研修の冒頭で言っている「問題を定義すること」(政策立案の8ステップ ステップ1)を、為末さんがずっとわかりやすく書いていたのでご紹介します。 tamesue.jp (抜粋) 「私が常々思う日本の悪い癖に、勝利条件(今回の場合、成功の基準とい…

"Pain is temporary. GPA is forever."

"Pain is temporary. GPA is forever." 最初にこの言葉を聞いたとき、うまいなあと笑いました(Pain is temporary, pride is foreverのもじり)。でも、よく考えると笑えないというか、アメリカの大学生はかなりのプレッシャーを受けて生活しているんですよ…

フォルクスワーゲン(VW)によるClean Air Act(大気浄化法)違反のニュース(続報は本エントリに随時追記)

"Put Simply, these cars contained software that turns off emissions controls when driving normally and turns them on the undergoing an emissions test." Cynthia Gyles, Enforcement Officer, EPA 「簡単に言うと、こんなソフトウェアを装備した車…

バークレーで街歩きするなら

日本やアメリカの他地域からバークレーに1日だけお客さんが遊びに来るとします。そのときに、大学を見学するのはいいとして、そのあとテレグラフ通りやBARTの駅前しか見ずに帰られる方々が多いように思います。 個人的には、それってすごくもったいないなと…

GSI ②:"Energy and Society"(エネルギーと社会)

phdryugaku.hatenablog.com さて、今学期のGSIとしての具体的な活動をご紹介します。自分がバークレーで受けてきた授業は、非常にシステマティックに、効果的に、運営されていたんだなと感動しているところです。 UCバークレーは、エネルギーや環境の分野の…

政策を考えるときの2つの軸 ②: 政策と政治

<a href="http://phdryugaku.hatenablog.com/entry/2015/09/03/132540" data-mce-href="http://phdryugaku.hatenablog.com/entry/2015/09/03/132540">政策を考えるときの4つの軸 ①: 政策対政治、政府対市場 - バークレー研…

政策を考えるときの2つの軸 ①: 政策と政治、政府と市場

学校が始まって1週間がたちました。 授業に一通りでて(いわゆるショッピングウィーク)、今後2年間のコースワークを固めたカリキュラムメモを指導教官に説明してサインをもらったり、GSI(TA)として週二回の演習を教えたり、1回目の宿題を作ってウェブ…

アメリカのカレッジタウン(大学町)住居費ランキング

バークレーのアパートの値段、本気で高いなと思ってました。 Studio(ワンルーム)で1,500ドル(19万円)とか、シェアしても1,000ドル前後。春先にCraigslistを見て目を疑いました。民間のアパートに比べて安い、バークレー市の隣にあるアルバニー市の大学寮…

おっ?! (Powermat, etc)

いよいよ授業も研究もTAも本格的に始まり、忙しさが加速する前に「おっ!?」と思ったものをいくつかご紹介します。 1. Powermat at Starbucks 近所のスタバに行くと、広い机に見慣れないものが・・・。 充電器? それにしてはコードがないけど・・・。 ちょ…

はじまり

今日からようやく秋学期がはじまりました。 12時ちょうどに最初の授業が終わってビルの外に出ると、5年ぶりに聴くSather Towerのベルの音楽が大きな音で鳴り響き、強烈な夏の太陽の光が降り注ぐ中、昨日までと打って変わってキャンパスには学生があふれかえ…

GSI(Graduate Student Instructor)①

バークレーに到着して早2週間がたちました。短い間ですが、ご紹介などを通じて素晴らしい方々との出会いが日々あり、また少なからぬタスクをクリアして、長くこちらにいるような気さえしています。 さて、そのタスクの一つが2015年秋学期のGSI(Graduate St…

UCバークレー公共政策大学院の2015-2016パンフレット

UCバークレー公共政策大学院の今年度版パンフレットが出来上がりました。毎年分厚くなっていきます。ゴールドマンスクール(GSPP)を受験をされる方は、これを読んでおけば大丈夫です。 https://gspp.berkeley.edu/assets/uploads/page/GSPP_2015-2016_Program…

カリフォルニア到着、自己紹介ページ

見送ってくれた家族とのしばしの別れに機内で涙しつつ、8/10にサンフランシスコに到着しました。到着は夕方で肌寒く、空港は霧に覆われていて、これぞサンフランシスコというお天気でした。 修士時代の親友で、今はローレンスバークレー国立研究所に勤務し、…

Our time is limited.

渡米までにいろいろやるぞーと思っていたのですが、数ヶ月前に予定していたことの数分の一しかできないまま、渡米まで残すところあと数日となってしまいました。健康保険や年金や税金など、これまで十分理解できてなかった実務的なことを新たに学べたのは収…

Slide Share: 「政策立案の技法」研修資料など

UCバークレーにて著者のユージン・バーダック教授から直接学ぶ機会を得、感銘を受けた若手官僚3名(当時)が、そこで学んだことを日本の政策の現場に還元したいと文字通り寝る間を惜しんで翻訳したのが、この「政策立案の技法」です。 <a href="http…

はじめに

すでに50エントリ以上を書いておいて、「はじめに」もおかしいかもしれませんが。 はじめまして。この8月からカリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)に留学することに伴い、ブログをはじめました。文字に落としてはじめて頭の…

Public Speaking: プレゼンの基本

プレゼンは引き算 - バークレー研究日記phdryugaku.hatenablog.com 以前こんなエントリを書きましたが、プレゼンテーションのスキルアップはアメリカで生きていく上で必須です。また、アメリカの大学や大学院では、プレゼンの授業というのが必ずあります。 …

いよいよ

今日、クロネコヤマトの海外引越単身プランで荷物を発送しました。ミニマムコースを選んだので大小合わせて9箱。引越しというには少ないですが、まず単身で生活を始めるには十分です。サンフランシスコ周辺の場合は35-45日が荷物到着の目安とのことで、9月上…

大きな決断をするときに

この1年半の間に、キャリアについて大きな決断をしました。このため、その理由を公式(面接とか)、非公式(飲み会とか)にたびたび聞かれてきました。 その時々に、できるだけ正直にお答えしてきたつもりではあります。しかし限られた時間に長い時間話し込…

異分野をつなぐもの

官庁で分野横断的なプロジェクトを立ち上げたり、大学で文理融合プロジェクトだとか、学際的な学科を作ったりしても、期待した成果を上げられないことが多くあります。分野によって使われる概念、(暗黙の)ルール、常識、インセンティブが異なるので、それ…

もしもゴールにたどり着けたとして

新しいことを始めるときの最大の障害は、自分にはできないかもしれない、チャレンジしても無駄なんじゃないかという不安だと思います。 この不安にとらわれてしまうと、頭の回転が止まり、前向きに考えることが難しくなります。仕事やプライベートで、自分も…

本は繰り返し読んでこそ

本から何かを得たいとき、一度読んだだけで全てが身につくことはまずありません。数回は繰り返し読み込んで、やっと本の中で筆者が伝えたいと思っている情報や概念が身につくものです。 年に数十冊読むのも良いでしょう。僕も大学生から社会人四年目くらいま…

手続きのオンライン化

アメリカに住んだ経験のある人がよく言われるように、アメリカの手続きは日本に比べて遅いし信頼性が低いのは事実です。ただ、アメリカの大学や役所も、今ではそういうリアルな手続きをオンライン化し、手続きの利便性や信頼性を大幅に改善しているし、分野…

家族と過ごす時間

アメリカに行くことが決まって以来、土日はほぼ欠かさず子どもたちを連れて遠出するようにしています。おかげで阪神間の主だったお出かけスポットにはかなりいけました。僕が昨年の夏から今年の冬まで、出願や面接の準備で土日は家をあけていたので、その間…

F-1ビザの申請プロセス

渡米準備を進めてきましたが、一番重要なビザの手続きが終わりました。梅田にある在大阪米国総領事館での面接から営業日で3日後、F-1ビザが郵送で届きました。これで少なくともアメリカに入国することができます。長かった・・・。 渡米準備あれこれ - バー…

辞職願:The die is cast.

本日、理事長に辞職願を提出しました。 昨年の同時期にも大臣に対して提出しているので、辞職願を提出するのは初めてではありません。しかし、前回と違い、今回は日本での雇用を失うことを意味するため、提出するのに予想以上に勇気がいったのが正直なところ…

UCバークレー公共政策学博士課程(Ph.D in Public Policy)の概要

<a href="http://phdryugaku.hatenablog.com/entry/2015/06/05/200000" data-mce-href="http://phdryugaku.hatenablog.com/entry/2015/06/05/200000">UCバークレー 公共政策学修士(MPP)のご紹介 - バークレーノート(Ph.D 留学編)</a>phdryug…

プレゼンは引き算

昨日、終日にわたって研修の講師をやってきました。 今回は昨年に引き続いて二年目だったので、その経験を踏まえてずいぶん内容も変えてみました。その変更点によって、完全とはいえないまでも昨年に比べてずっと理解してもらえたと思います。 何をしたかと…

【速報】2016年からUCバークレー公共政策大学院にミッドキャリア向け1年制MPAプログラムが設置!

The Berkeley MPA: A One Year Degree Program in Public Affairs | Academics | Goldman School of Public Policy | University of California, Berkeley UCバークレー公共政策大学院(GSPP)は、これまで2年制のMPP(公共政策学修士)を提供してきましたが…

Policy Analysis: 「政策分析」か「政策立案」か

Amazon.co.jp: 政策立案の技法: ユージン バーダック, 白石 賢司, 鍋島 学, 南津 和広: 本www.amazon.co.jp 上記の教科書を翻訳した時、大きな課題となったのが、本書の主題である"Policy Analysis"にどの日本語をあてるのが適切か、ということでした。この…