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UCバークレー留学記

カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)での思考の記録。

異分野をつなぐもの

官庁で分野横断的なプロジェクトを立ち上げたり、大学で文理融合プロジェクトだとか、学際的な学科を作ったりしても、期待した成果を上げられないことが多くあります。分野によって使われる概念、(暗黙の)ルール、常識、インセンティブが異なるので、それを超えていくのは容易ではないのです。

 

よくあるのは、きれいな提案書を作り、予算を獲得して様々な分野の人が参加する会議体や組織、プロジェクトを作るけれど、寄せ集めのグループに看板をかけているだけで中身はばらばらで融合も統合もしていない、というものです。ロジスティックや調整の面だけはものすごく大変なのに、労多く益少なしでもったいないですね。

 

しかし、ごくまれにうまくいくことがあります。自分はそれにとても興味があったのでよく観察すると、異分野をつなぐことができる「個人」がいる場合のみ、うまくいくことがあるのです。

 

予算を確保して異分野の人を同じ会議(お座敷)やビル(学部や学科)にとじこめても、プロジェクトをやったとしても、それだけでは何も起こりません。大事なのは入れ物(組織)ではないのです。しかし、異分野の言語やインセンティブ、暗黙のルールを理解し、異なるグループをリードできる個人がいる場合に限って、異分野の連携や協力がうまくいくことがあるのです。重要なのは組織ではなく個人。このことはいくら強調しても強調しすぎることはありません。

 

現実の問題解決をする際には、異分野の連携が必要なことが普通です。環境問題やエネルギー問題にも、政府、議会、企業、研究機関、法学者や工学者に経済学者、領域も多岐に渡ります。このため、上記のようなリーダーシップをもった個人を据えることが成功に向けた最重要要因です。その成功の暁には、新たな分野を切り開くことが多くあります。

 

分野を超えていけるこうした人材がたくさんいるのがアメリカの強いところです。私の指導教官もそのような一人であり、ロールモデルとしてその秘訣を学んできたいと思っています。

 

と、いうようなことを、そういえば指導教官も雑誌に書かれていました↓

ぜひご覧ください。

http://cty.jhu.edu/imagine/docs/IMOW_kammen.pdf