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UCバークレー留学記

カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)での思考の記録。

"Pain is temporary. GPA is forever."

"Pain is temporary. GPA is forever." 

 

最初にこの言葉を聞いたとき、うまいなあと笑いました(Pain is temporary, pride is foreverのもじり)。でも、よく考えると笑えないというか、アメリカの大学生はかなりのプレッシャーを受けて生活しているんですよね。GSI(TA)の準備コースでも、精神的に追い込まれた学生への対処についてしっかり学びますし、学生向けのカウンセリングも格安で提供されていて、その利用をすすめられたりもします。

 

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International GSI向けのワークショップでも、「学部生の視点(Undergraduate Perspective)」という時間がありました。今後の就職や大学院進学に向けて、どうやってレジュメ(履歴書)をよくしていくかが非常に重要なこと、7時に起きて夜中の1時まで忙しくしていることなどを、学部生から説明されました。もちろん彼らは大学に選ばれてパネルディスカッションに出てくるような優等生であって、みながみなそうではないとは思いますが。

 

アメリカの大学生は確かによく勉強します。バークレーの場合、3倍ルールというのがあります。取った授業の3倍の時間を授業外の時間で勉強していることを前提として、出す宿題や試験の量を決めているというものです。GSIのワークショップでもこのように説明を受けました。

 

バークレーの学生はおおむね一学期に12-16単位(つまり週12-16時間)の授業を取りますから、その3倍の時間(つまり週36-48時間)を勉強しなさいというわけです。合わせると週に48-64時間で、週5日で割ると、だいたい1日10-12時間になります。なるほど。社会人か。

 

成績のつけ方も、期末試験一発勝負、というのはほとんどなく、だいたいは中間試験、期末試験(または最終プロジェクト、タームペーパー)、宿題、授業の参加点の4つを組み合わせているので、一学期間、ずっと勉強するインセンティブが与えられています。期末試験だけがんばって挽回、というようなことはほとんどできません。

成績のつけ方も、相対評価(grading curveで決める)で、できるだけ厳密で客観的であろうとします。この厳密さも、GPAが大学院進学等の評価基準として重要視されているからなのでしょう。

 

アメリカでは学部時代の成績が大学院の合否に大きくかかわってきますし、バークレーの場合は学生の多くが大学院に進学しますから、GPA(成績)に非常に敏感になるわけです。特にPre-med(医学部に進学する学生)はそうでしょう。

 

冒頭の引用は、このような状況で生まれた言葉なのだと思います。

 

アメリカの学生は非常によく勉強するといわれますし、実際そうだなと間近で見て思います。しかしそれは、別に彼らがまじめだとかしっかりしているというわけではなく(もちろんそれもあるでしょうが)、勉強をするインセンティブ(プレッシャー)を与えられ続けているということなのです。たぶん、この環境にいれば誰だってやらざるを得ない。学生は大変だなあとおもうと同時に、よく考えられた仕組みだなと感心します。