UCバークレー留学記

カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)での思考の記録。

教授の話

疫学・生物統計学の教授が、今までずっともやもやしていた迷いを晴らしてくれた気がした。

上級疫学メソッドの授業のイントロで、疫学のメソッドは統計学とどう違うのかという話をしてくれた。

教授が疫学を志した理由は、医学的なメカニズムへの理解に情熱を持ち、問題の解決に貢献したかったから。統計的なメソッドだけなく、医学の蓄積との融合で初めて問題解決をすることができると信じていると熱く語った。

それを聞いて、なるほどなと思った。自分も計量経済学や統計学の社会科学とメソッドに加えて、バークレーの工学部でエネルギー科学と技術を学んできた。純粋な社会科学ではなく、エンジニアリングとの境界線のような研究になってきている。

こうした研究は結構きつい。就職するにも、ディシプリンをまたぐといろいろしんどいことがある。しかし、自分がこれまでに政策立案をしてきた中で、問題解決には技術的な理解が不可欠だと思っていたから、1つのディシプリンだけでなく、複数のディシプリンを学んだのだと思った。

工学というのは基本的に設計の学問で、未来に関する学問だ。そして、中身を理解するための自然科学がその基盤になっている。

他方、統計学や計量経済学は基本的に実証の学問で、過去のデータを使って因果関係や相関関係を明らかにする。

それらを連結して問いに答えられないだろうかというのが自分の問題意識だ。

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